SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)MIXIの2008年4月1日に行われる規約改定についての一連の騒動を、ご存知だろうか。争点は、日記などの掲載物をMIXIが無償で自由に利用できる(商業目的を含めて)ことを認めるようにユーザーに承諾させる点にある。それは、過去にさかのぼって適応される、とある。
規約の内容が3月3日に公開されてからは、ユーザー間で反発の声が高まり、規約改定、規約の白紙撤回、またはMIXIからの脱退の声までが激しく飛び交った。SNSの長所を前提に、限定公開している日記やメッセージを守るため、また、クリエイターの創作活動から生まれる著作権を死守するための行動なのだから、闘争は当然といえる。


規約改定に関して、MIXI側は様々な弁明を行っているが、それらは新規約の強権がなくても可能である。ではなぜ、今回の強権をMIXIが望んだのか、動機を考えてみた。


「規約改定でだれが利益を得るのか」


ユーザーが生み出した日記や画像、コミュニティでのやり取りに資産価値を見出した人間ではなかろうか。つまり、MIXIで蓄積されたコンテンツを公開、または書籍や映像化することで新たな収益を生み出そうと考えた人間ではないかと思える。これは、MIXI内部だけではなく、MIXIをユーザーが生み出したコンテンツごと買い取ろうとする外部企業の思惑が透けて見える。


CGM(Consumer Generated Media、消費者生成メディア)で生まれ、蓄積されたコンテンツが資産価値を生み、買収の対象として見られるとは今風な発想だ。だが、ユーザー数が頭打ちになり、新たなサービスで市場を開拓できるアイデアが生まれない限り、先行して得たCGMによるコンテンツからお金を生み出そうというのは自然な発想なのだろう。


ただ、ユーザーからの許可が得られなければ、規約改定による利益どころか既存のユーザーすらも失ってしまう。これを機に、活動の場所を他のブログやSNSにしようという動きが出ている。本件で著作権がクローズアップされたことで、他のサービスの規約も比較する動きが出てきたのは、MIXIが生んだ少ない成果だといえる。


[関連リンク]
主要ブログの著作権規定、格付け一覧
http://informatics.cocolog-nifty.com/news/2008/03/post_edf5.html
主要ブログサービス・著作権関連の利用規約まとめ
http://www.ma-mate.com/log/eid457.html
著作権に対するブログサービスの立ち位置が異なることがよくわかる。われわれが著作物を創造する上で、気にかけたい条件だ。新mixi利用規約とあわせて比較したい。